当院で行う治療は、痛みなどの原因になっている組織の異常な緊張をとり、身体のバランスを整えていくことで、人間が持っている自然治癒力を高め 、回復への手助けを行ってまいります。
当院で行う治療の内容ついてご紹介します。基本的な手順は以下の通りですが、身体の状態によっては順序を変えたり、
どの内容に力を入れるのかを変えたりすることもございます。
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治療は、お話をうかがうことから始まります。
どんなことでお困りなのか?
いつごろから、 どのような症状が出ているのか?
特に、日常生活でどのような身体の使い方をされているのか?
これらをお聞きすることは、治療のためにとても大切な情報になります。
お分かりになる範囲で結構ですので、お聞かせ下さい。 |
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うかがったお話をもとにして、身体の状態をチェックします。
症状の出ているところがどのようにな状態になっているのか?
身体のバランスは?
身体の緊張状態を診ることで、治療を行うための情報を集めていきます。
また、症状によっては医師の診察が望ましいこともあり、そのような場合は病院の受診をお勧めいたします。 |
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辛い時には、まず症状が出ているところを何とかして欲しいと思うもの。
そこで、治療はその症状と直接関係 しているところから始めます。
ただし、急性の炎症が起こっている時は、局所的な治療によって症状がかえって悪くなってしまうことがあります。
この場合は、その周囲を治療することで炎症が落ち着きやすい 環境を作るように働きかけます。 |
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身体のバランスを整えて、身体が本来持っている「治る力」を高めていきます。
局所的な治療をしても体の バランスが悪いと、回復が遅かったり何度もぶり返したりします。
回復するために特に大切なのは、しっかり呼吸できる身体になっているか、そして、リラックスできる身体に
なっているかということです。
どのような病気でも治っていくためには、しっかり呼吸して新鮮な空気を身体に取り入れ、身体をリラックスさせることで酸素と栄養を含んだ血液を全身に巡らせて、 身体の「治る力」を高めることが大切です。
ところが、身体のバランスが悪い状態だと、浅い呼吸しかできなかったり、知らず知らずのうちに身体が緊張するなどして リラックスすることができないために、血液の循環も滞りがちになり、「治る力」が発揮できないことも多いのです。 |
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せっかく治療をしても、生活の中で無理のかかることがあっては、症状も元に戻りやすくなってしまいます。
また長い年月を経て症状が出てきている場合は、 身体にも癖がついていて、それを治すためには治療だけではなかなか追いつかない場合もあります。
そのため、身体に負担をかけない使い方や、コンディションを 整える方法を覚えていただくことで、よりスムーズに回復に向かうことができます。
特に通院する時間をなかなか取れない方は、このような方法に力を入れることで通院回数が少なくても、快方に向かうことが可能となります。 |
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なぜそのような症状が出るのか?それが分からないと、とても不安になりませんか。
当院ではお答えできる範囲内で、症状が出ている理由や回復していく段階について 丁寧に説明いたします。
特に慢性的な症状の場合、良くなったと実感できるまでの時間がかかる場合もありますが、自分の身体がどうなっているのか?そして、出ている症状とそれを
引き起こしているところとの関係を理解することで、少しでも安心していただくことが大切だと考えています。 |
以上の治療によって当院では、 患者さんと二人三脚で回復に向かって歩んでまいります。 |
症状の背景には様々な疾患があるので、その全てを「治せます」とは残念ながら申し上げることはできません。
しかし、身体の症状はいわゆる疾患(椎間板ヘルニア 変形性関節症など)によるもの以外にも、身体の硬さやバランスの悪さで引き起こされているものが相当あるといわれています 。
それらを改善することで、たとえば変形は治せなくても痛みの少ない、より快適な生活を送っていただくことは可能になります。
また慢性的な症状の場合、改善するまでに時間を必要とすることもあります。
当院にいらした方のために何ができるか?常に考えながら治療をしてまいります。
通院回数については症状の程度や、どのようなお身体の状態で過ごしたいという希望を持たれているかによって異なってきます。
まず、今お困りの状態を良くするにはどのような通院ペースが望ましいか、最初の治療を受けられた後に私どもの意見をお伝えしますので、
それを参考にしてお考えいただければよいかと思います。こちらから無理に指定することはありませんので、その点につきましてはご安心下さい。
ここでは参考までに、ギックリ腰で来院された方を例にして、ご希望に応じた通院パターンのモデルを紹介いたします。
ギックリ腰を例にした通院パターンのモデル
患者さんの立場にとって、痛い治療なのか、そうでないのかというのも気になることのひとつでしょう。
痛みを伴う方法も、治療の目的上ある程度は必要となるケースもあります。
ここでは、痛い治療・痛くない治療にはどのような目的の違いがあるのかについて、お伝えしておきたいと思います。
筋肉のけいれん等を伴った強い痛みを訴える方、あるいは治療されることに対して不安を訴える方に用います。
これは、緊張して敏感になった組織をリラックスさせ、 治療に対する不安感を減らして、身体をリラックスした状態にする目的で行います。
硬くスジ張ったように変化した組織に対して、柔軟性をつけるために用います。
これは、ケガの後にできるカサブタをはがすようなイメージです。
皆さまも、 一度くらいは経験をお持ちではないでしょうか?
このような身体の中にできた硬い組織は、カサブタをはがすつもりで伸ばさないとなかなか柔らかくならないので、 少々痛みを覚える方法を用いることになります。
痛みを伴う治療の方が早く良くなる場合でも、それをご希望されない時は、できる限り痛みを伴わない方法で治療を進めてまいります。
手を使った治療といっても、具体的にどういうものなのか?
参考までに当院で行う主な治療法を、簡単にご紹介いたします。
手技による治療で最もなじみ深いものです。
当院では触診として用いるほか、凝った筋肉をほぐす目的で用います。
これらは縮んで短くなった組織を伸ばす目的で行います。
大まかな両者の違いは、ストレッチが関節も動かしながら組織を伸ばすのに対して 、筋膜リリースは関節を動かさないで直接組織を伸ばす方法です。
患者さんご自身が力を入れたり抜いたりして、治療家と協力しながら筋肉の緊張状態を調整する方法です。
この治療法はストレッチのように縮んだ組織を伸ばしたり、逆に力が抜けて伸びた筋肉を引き締めたりする目的で用います。
触れた痛みがなくなる姿勢を探してから、そのまましばらく時間をおくというもので、痛くない治療法の1つです。
痛みがなくなる姿勢というのは、身体がリラックスするということです。
それによって、緊張して敏感になった組織を落ち着かせます。
動きが少なくなった関節をリズミカルに動かすことで、運動範囲を回復させる方法です。
ストレッチと違う点は、関節の構造を意識して行うことで関節に無理をかけずに関節周囲の組織を柔軟にするというところです。
また、 この方法の中でも瞬間的なスピードで関節を動かすものが、一般的に矯正法として知られています。
より細かいレベルの、組織緊張を取ることが出来る方法です。
なかなか取れない痛みは、 この細かいレベルの組織緊張によって長引いていることがあるのですが、この治療法はそのような場合に効果を上げます。
これは高野台松本クリニック(東京 練馬)の松本不二生院長と、私が共同で開発した治療法です。
治療法の分類としては、ストレッチ・筋膜リリースの仲間になります。
これ以外にも一般的にあまりなじみのない方法ですが、
まれに頭蓋骨調整などという名称でみかけるや、
おなかの組織緊張をとるなども必要に応じて行います。
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